ふらっとスケッチがしたくなり、西丹沢の畦ヶ丸へ。
もういい加減、畦ヶ丸に行きすぎなんじゃないかと思われるかもしれないが、そんな事は問題ではない。好きなんだから仕方がないのだ。
(今回はフィルムカメラを持って行かなかった)
そうそう、この苔やら地衣類やらがこびりついたゴロゴロ岩ゾーンも好きな風景の一つだ。
右側にあるシゲキックスのような形の岩も以前描いた。
沢沿いを歩いて行ってスケッチポイントを探す。
また、特徴のある特定の岩が元気にしているか気になるので、それらも見に行く。時々位置が変化しているので、定期的に行ってどうなっているか観察するのも、この山行の楽しいところだ。
畦ヶ丸名物 下棚(しもんたな)。「しもたな」ではなく「しもんたな」と呼ぶ。
もう一つの滝、本棚の方にも行ったが、増水していて近くまで行けず…という事で、本棚近くにあった良い感じの岩を描く事にした。
今回のモチーフは君だ
岩「へっ…?」
下描きは20分ほど。
普段の作品は最低限しか下描きはしないのだが、スケッチの時はある程度描くようにしている。
倒木に腰掛けて描いた。
コースタイムにかなり余裕がない限り水彩の道具は持っていかないのだが、不便があるとはいえ、やはり山中で全ての工程を行うのは気分がいい。
完成したスケッチ
仕上げまで1時間半ほどだっただろうか。途中、寒くて手が悴んできたのでざっくりと全体を描いて完成とし、下山した。
これは、帰宅してから描いた水彩画。
畦ヶ丸の良いところが詰まった場所だ。小さい滝と透き通る沢の水、苔むした石や岩たち。岩からは無数の植物が生えている。
ほんの些細な変化も、美しく面白いと思える山が一つあるのはとても幸せな事である。
この山から生まれた絵が一体何枚あるだろうか? そして、この先もこの山を描いていこう。