北アルプス 秋、黄葉の焼岳 2020.10.15

【コースタイム】 

 

上高地BT 6:10 - 焼岳登山口 6:47 - 新中尾峠 9:36 - 焼岳山頂 11:22 - 12:00 - 上高地BT 15:15

 

 

朝はまだ夜が残るような青さだ。とても寒い。

 

上高地バスターミナルからは、既に黄色く色付いた山肌が見えている。私は持っていたフリースを急いで着込み、出発した。

 

 

登山口からはどんどん森の中へ入っていく。

薄暗く湿り気を帯びた空気が漂っていたが、そのうち陽がさしてきて黄色や橙の楓がとても綺麗であった。

 

更に進むとゴロゴロした石が現れ、斜度も出て所々にはしごが架かり始める。

 

 

軋む梯子を通過すると、麓から見えていた黄色を纏った山が少し近くなっていた。

 

 

繰り返し梯子を登る

 

 

中腹の斜面の色付きは黄色が主体で少し赤や橙が混ざっている。

途中で濃い霧がかかってしまったけれど、霧の中から見え隠れする木々は美しかった。

 

植物はきれいだ

一人佇む枯れ木

 

 

小屋直下に架かる梯子はほぼ垂直で、高さは5mはあっただろうか。かじかんだ手で慎重に登って行った。

 

 

梯子を登りきると、朝露できらりと光る笹原に出た。相変わらずガスがかかっていて風は冷たいが、時折差し込む光が暖かい。

 

 

笹原と下草の境界線だ。笹はこの時期でも青々としているが、ある所から褐色に変わっている。

 

また、枯れ草は笹とは違う動きをして揺れているので、しばしそれを観察する。何より風にたなびく音がいい、おまけに色も綺麗と来た。

やっぱり山にはいいものが沢山あるのだ。

 

 

小屋に着いて一休み。

 

 

さて、ここからやっと山頂への登りが始まるのである。

先ほどの垂直梯子でだいぶ気持ちが持って行かれた気はするが、気を取り直して行こう。

 

 

再び現れた笹原の稜線を歩いていると、風に乗って硫黄の匂いがしてきた。

硫黄の匂いを嗅ぐと温泉卵が食べたくなるのは私だけだろうか。

 

 

晴れ間が出たかと思ったらまた霧がかかる。そしてとうとうあたり一面霧に覆われてしまった。

 

 

小屋を過ぎた後には緩やかだった道は草木が減り、やがて森林限界を越えた。そして更に活火山らしく変化していく。

 

 

行く先の景色はぼんやりとしか見えてこない。岩の隙間から硫黄がモクモクと吹き出す。

 

トンガリ岩

 

人間と比較すると、そこにある岩がいかに大きいか分かるだろう。そそり立つ岩肌が大きすぎて圧倒されてしまう。

 

さあもう少しで頂上、という所で急に霧が晴れ明るくなってきた。

 

 

青空にレモンイエロー

 

 

頂上付近だけぽっかりと晴れていた。遠くに見える北アルプスの山々にはまだ雲がかかる。

 

 

エメラルドグリーンの火山湖の近くからはシューシューとガスが出でいた。覗き込むと断崖絶壁で足がすくんでしまう。

 

 

晴れたり曇ったり

 

 

そろそろ下山という頃、眼下の山にかかっていた雲がサァーっと取れ始めた。

こう見てみるとやはり山肌の色付きは黄色が多いのがわかる。赤系の紅葉を見慣れているせいか、この景色はとても新鮮だ。

 

 

下山した上高地はすっかり晴れていて、秋の少し冷たい空気が山を下りてきた体に心地よかった。