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紅葉光る、秋の丹沢主脈縦走 2018.10.25.26

季節は秋。

 

台風が二つ過ぎ去った後の丹沢は、沢山の色で溢れかえっていた。

 

 

10月も終わりに差し掛かり、そろそろ丹沢の紅葉はどうだろうかと様子を見に行くことにした。

 

昨年は11月頭に丹沢山手前まで日帰りで登ったが、紅葉には少し遅かったような印象。

今回はそのリベンジも兼ねての1泊2日の丹沢主脈縦走だ。

 

 

 

【コースタイム】

 

 1日目 10/25

 

大倉 7:40 - 雑事場ノ平 8:30 - 小草平 9:40 - 金冷シ 11:07 - 塔ノ岳 11:30-45 -  竜ヶ馬場 12:40 - 丹沢山 13:20-30 

- 棚沢ノ頭 14:55 - 蛭ヶ岳 15:25 (泊)

 

  

 

登り始めはいつもの大倉から。もみじの並木道はまだ青いまま。

 

 

朝は晴れていたが、だんだんと曇り空になってしまった。

 

 

下方の紅葉は色づき始めたばかり。まだ夏と秋の狭間といった様である。

 

 

花立山荘からの展望。

少し休憩して、山頂を目指す。

 

 

金冷シまでの紅葉は曇り空のせいか少しくすんで見える。

 

山頂付近の木々は台風で葉を落としていたり、茶色く枯れてしまっていた。

 

 

それでも霞の中から緑、黄、赤に橙と、様々な色が目を楽しませてくれた。

 

 

色の移り変わりが美しい。

 

 

ふと左側の斜面に目をやると、日が差し込んできて紅葉に当たり、光った。

行き交う方々も足を止め、写真を撮っている。

 

 

快晴だったらもっと発色が良かったのかもしれないが、この景色が見れただけでも幸運である。

 

 

塔ノ岳到着。

 

辺りはガスで覆われてあまりスッキリとはしない天気。ぼんやりと丹沢山地の山々が見える。

 

 

予報は晴れだったが、上空では厚い雲が待機中。

雨だけは降らないでくれよ、と願いながら丹沢山へ向けて出発した。

 

 

塔ノ岳から下って稜線へ。

 

 

稜線に出る前の紅葉は、橙と黄色が多くかった。鮮やかだ。

 

 

後方には、さっきまでいた塔ノ岳。

 

本来なら左側に富士山が見えているはずなのだが、今回は一度も見る事が出来なかった。

 

 

緩やかな稜線を進む。

 

 

時折、薄く陽が差し込んでくると、山の稜線が一気に明るく鮮やかになっていき、思わず声が出た。

 

 

笹で覆われた山肌とそこにぽつぽつと低木が生える様子は、遠くから見るとなんとも可愛らしい山容だ。

 

気持ちのいい稜線。

 

 

植物は枯れていても魅力的だった。

 

 

登ったり下ったりを繰り返しながら徐々に丹沢山に近づいていった。

 

小屋泊なのに荷物が重いのは、今回のレンズを35-105mmにしたからだ。

 

 

そう言えば、丹沢主脈線の木にかかるこのフォント、少し呑気な感じがするので好きだ。

いくつかの木に設置されているので、探しながら歩くことにした。

 

 

歩いていると、稜線上に倒木があった。かなり太い幹だったが、バキッと折れてしまっていた。

 

 

 

そうこうしているうちに丹沢山に到着だ。

 

 

灰色の山頂。

薄曇りだった天気は、完全に曇りに変わってしまった。

 

 

標識の後ろには観音様が立っている。

 

 

 

少しだけ休憩をして、いよいよ蛭ヶ岳へ向かう。

 

それにしても、平日とはいえ紅葉シーズン。

塔ノ岳までは沢山の人がいたが、丹沢山を越えてからは一気にその数が減った。

 

 

目に見える稜線上には自分しかいないという、なんとも贅沢な状況だ。

 

 

蛭ヶ岳への稜線は、動物の背のよう。

背骨のあたりは木がなく、黒い斑点みたいな模様が見える。

 

一度下ってから上り返さなくてはならないが、これから行く先が見えているので気持ち良く歩く事が出来た。

 

 

遠くの方に一人、斜面を上る姿が見えてなんだか少し安心した。

 

 

ここは先程、動物に見えていた、ちょうど背骨の部分。

辺り一面は笹の原っぱで、黒い斑点に見えていたのは這うように生えている低木だったのだ。

 

振り返ると今きた道が見え、二つ山を越えてきたんだと実感できた。

斜面には陽が当たって山の立体感が増していく。

 

 

緩やかな稜線が続く。

 

不動ノ峰休憩所の近くに水場がある。そこが蛭ヶ岳までの最後の水場なので、足りない場合はここで汲んでおくと良いかもしれない。

 

 

不動ノ峰を過ぎると、遠くのピークに本日の目的地、蛭ヶ岳山荘捉える事ができた。

 

 

棚沢ノ頭 通過。 

 

 

スポットライトのように山陰に差し込む光、チンダル現象。

光が当たっているあの頂上はどうなっているんだろうか。

 

 

鬼ヶ岩の間から蛭ヶ岳を望む。

 

この間から進むと思いきや、ちゃんと脇に道があった。

足元がザレていたのと鎖があったので、慎重にゆっくり下り、無事通過。

 

 

下りきった場所から見上げるとこんな具合だ。

 

 

 

15:25 蛭ヶ岳 到着。

 

大倉尾根前半は若干疲れたものの、夏に行った南アルプスの急登のおかげか、後半は安定した速度で歩けた。

少しは成長できているのだろうか。

 

この日、山荘に宿泊したのは7名のみ。全員が単独だった。

 

 

2日目 10/26

 

蛭ヶ岳 6:40 - 地蔵平 8:05 - 姫次 8:52 - 八丁坂ノ分岐 9:15 - 大平分岐 9:40 - 焼山登山口 11:55

 

 

 

 

朝4時に起床。

早朝から濃霧が立ち込めて朝日も富士山も見れず。さらに霧雨も降ってきてしまった。

 

出発時間を遅らせたが回復はせず、濃霧の中下山開始。

 

 

姫次に向けて、木道を下っていく。

 

景色が全く見えない為、霧の中に入っていくような感覚だった。

 

 

下り始めは、褐色と灰色しかなかったが、これはこれで良い雰囲気。

 

 

木道を下り切ると森へ入る。

 

しっとりとした中に冷たい空気が行き交っているような、静かな森だ。

 

 

その霧の中から黄色に色づいた葉が、ゆっくりと見えてくる。

 

森の中は、本当に静かだった。葉が風で揺れる音、雫が滴り落ちる音、落ち葉を踏みしめる音。それぐらいしか聞こえてこないのだ。

 

 

進むにつれ、倒木が多くなってきた。

 

 

道を塞ぐように倒れた木。

 

 

幹のシルエット越しに見える、色とりどりの葉が美しい。

 

 

ここは黄色。

 

紅葉の進み具合は8割くらいだっただろうか。

 

 

見上げるばかりだったが、地面も鮮やかだ。

 

 

地蔵平までは平坦な道が続く。写真を撮ったり、ぼーっとしたりと少しゆっくりしすぎてしまった。

 

 

ブナの森を抜けると、針葉樹が増えて少し様子が変わってきた。

 

また、姫次までの道にも倒木が多く見られ、大きく迂回しなければならない箇所があった。

 

 

このあたりは平地、もしくは緩やかな傾斜なので危険は感じなかったが、ピンクテープが倒木によって分からなくなっている所もあり。

 

 

倒木を越えると紅葉の並木道が出てきた。引き込まれるように進んでいく。

 

 

 

雨粒が滴る青黒い実が光っていて、目を楽しませてくれる。

晴れの日は見られない光景を目にし、途端に嬉しくなった。

 

 

8時をすぎると雨は止み、霧も晴れてきた。

 

 

すると、やっと山が姿を現した。

丹沢山、蛭ヶ岳方面よりもこちら側の斜面の方が紅葉がまだ残っているように感じる。

 

 

最後にこれだけ見られれば十分だ。葉はしっかりと黄色や赤に染まっていた。

 

 

9時前に姫次に到着。

 

ここから焼山あたりまでは、歩きやすい整備された道が続く。

 

しかし、焼山を過ぎると下りが急になり、倒木、崩落している道、トラバースの道が細くなり山側の斜面の土が崩れている場所もあった。

 

 

 

11:52  焼山登山口 下山

 

焼山登山口から三ヶ木行きのバスは平日は6本あるが、休日は2本と更に少なくなる。

下山時は金曜だったので、13:18発のバスに乗る事が出来た。

 

 

結局、蛭ヶ岳から焼山登山口の間では3人しか会わず、今回も静かな山歩きとなった。