2月半ば、西丹沢 檜洞丸に行った時の記録です。
とても穏やかで、静かな一日でした。

●コースタイム●
西丹沢自然教室 8:55 - ゴーラ沢出合 9:53 - 展望園地 11:00 - 檜洞丸山頂 12:39 - 13:15 - ゴーラ沢出合 15:00 - 西丹沢自然教室 15:45
到着してから出足が遅いのは、いつものこと…。
登山道がわからず、付近をウロウロしてしまいました。
(キャンプ場の脇を進んでいくと、つつじ新道への入り口があります。)
さあ、スタートです。

足を踏み入れると、大倉尾根や鍋割山の登山道とは異なり、荒々しい印象。

道というか何というか…。

単管で足場を組まれた道を過ぎた頃、枝から垂れ下がるものが。

はて、これは…。
枝が折れたのかと思いましたが、支点の部分を見上げるとクチャッとなにやら絡まっているようなので、木質化した蔓のようです。
下が崖じゃなかったらターザンごっこが出来るんですが…。
ここで今日一の残念な気持ちになりました。

カサカサとした道を進んで行きます。

途中、茶色ではなく白っぽい土がほろほろと崩れていました。

葉が落ちた木々の隙間から、冬の柔らかい日が差してきて暖かい。ポカポカしていて、なんとものどかであります。

平和感漂う、穏やかな道をボケ〜っと進んでいくと、ミツマタの林が。


まだ時期が早く、開花はしていませんでした。下からのアングルは蜂の巣のようです。

2月とはいえ、歩いていると暑くなってきます。

おっ。沢が見えてきました。

標識に従って…。

岸まで降りていきます。それにしても石のゴロゴロ具合がすごい。

しかし、流れる水量は少なく、普通にまたいで渡ることができました。この辺りから溶けかけて残った雪がちらほらと現れ始めます。

向こう側の斜面には、白いまだら模様。

渡った先にある階段を登ります。
道は枯葉と、ホロホロな土なので崩れやすい印象。特に危険ではないですが、私はビビリなのでゆっくり進みます。


ヒバ?の緑が白い雪に映えて鮮やか。冬季は色数が減ってしまう分、常緑樹の緑がアクセントになって良い感じです。

えっちらおっちら…。


この小道、なんだか好きでした。 両脇に垣根のような枯れ枝があり、さらに道に目を落とすと、左には苔の緑、右には雪の白。

そうこうしているうちに少しづつ視界が開けてきて、足元には雪が。


雪があるせいか、先ほどよりも空気がシャキッとしている。

ここらでチェーンスパイクを装着します。

道は細いですが、気をつけて歩けば大丈夫でした。「重心は山側…」と口に出して自分に注意を促します。


晴れていて本当に気持ちがいい。私には珍しく快晴の日です。


標高が上がって、道の雰囲気が変わってきました。フフフ…楽しいな…。
人知れずテンションは高く、一人で不気味な笑みを浮かべていますが、これを共有する人がいないのが寂しいところ…。

雪は結構積もっています。

少しづつ、高度を上げていき…

うっ。登りがきつい。


おぉぅ。これを上がるのですか…。
斜面を見ると、影と雪のコントラストが美しい。でも暑い…。

木道と丸木の階段を登り、振り返ると…

どど〜ん!フッジサーン!
いやぁ、快晴快晴。見晴らしは最高です。

しかしまだ、木道は続きます。そして、また振り返っちゃう!

うむ。浮世絵的構図…。良きかな…。

山頂に近づいていくと、なんだかさっきよりも空が青々としている気がしました。
そして到着!

山頂には2グループほどが休憩していました。あとは、山頂のすぐ下でご飯を食べていたおじさんが1人。
到着が遅かったからか、この日檜洞丸で会った登山者はこの方々だけでした。
お昼は、サッポロ一番みそラーメン!

ラーメンは長らくみそ派ですが、多分山で食べるなら何ラーメンでも美味しいと思います。
また、具がないのは私が面倒臭がりで、炭水化物優先だからです。要はお腹にたまればいいのだ。
大学生の時に素うどんとか、小麦を駆使して生きていたので、そういう癖がついているのでしょう。
いや、でももう少し改善しよう…。

さて、バスの時間もあるので下山します。
目の前にはずっと富士山。少し霞がかっていますが綺麗です。


ついつい、撮ってしまうなぁ。
左側は木々の隙間から山々が現れ、見晴らしが良くていい。何より冬は空が広いのだ。
葉が茂っていると、この道もかなり雰囲気が変わりそうです。

木道脇の雪上に、足跡が。鹿でしょうか? 一旦来て戻っている。

こっちは…うさぎ? 跳んでますなぁ〜。

ご本人たちには会えませんでしたが、足跡だけでもなんだか嬉しい気分になりました。

穏やかないい日です。


帰り際、ミツマタの林を見ると、朝見た時よりも蕾が膨らんでいました。
春ですね。