北アルプス縦走 夏の雲ノ平へ向かう (前半)2017.8.14-17

お盆休みも後半戦の8月14日〜17日、3泊4日で北アルプス 日本最後の秘境と言われている、雲ノ平へ行ってきました。

 

 

何日も前から天気予報を凝視して、晴れろ晴れろと天気図に念を送る日々でしたが、結局、出発当日晴れマークは消えてしまった。

灰色と青色で埋め尽くされた予報図を見て、一人静かに立ち尽くす東京、竹橋。

 

雨予報はげんなりですが、そんなことよりも今回の山行が楽しみだったし、4日間も北アルプスにいられると思うと嬉しかった。

 

 

 

《今回の行程》

 

8/14 折立〜太郎平小屋(泊)

8/15 太郎平小屋〜薬師沢小屋〜雲ノ平山荘(泊)

8/16 雲ノ平山荘〜三俣山荘〜三俣蓮華岳〜双六岳〜双六小屋(泊)

8/17 双六小屋〜鏡平山荘〜わさび平小屋〜新穂高温泉

 

宿泊は全て小屋泊。

本当は自らテントを背負って行くのが一人前なのでしょうが、私の技量ではまだまだ不安が残ります。荷物の量もそうですが、時間に余裕をもたせた無理をしない山行計画にしました。

 

 

また、今回の記事の写真はCanonAL1で撮った、フィルム写真でお送りいたします。(たまーにデジあり)

 

18の時、写真好きの兄がくれたこのカメラとは、作品や友人を撮ったりと多感な時期から20代後半までの約10年間を共に過ごしてきました。

が、社会人になって写真も撮らなくなり全く使用していませんでした。

でも山に登り、またこのカメラを使っていると「カシャン」という重いシャッター音が、なんとも懐かしく心地よい。

というわけで、今後も山行に連れていきたいと思います。重いけど。

 

 

 

●コースタイム●

折立 7:15〜三角点 9:00〜五光岩ベンチ 10:55-11:00〜太郎平小屋 12:20

 

 

 

 

1日目 8/14(月)

 

前日の夜、竹橋から毎日アルペン号に乗り込み、揺られ揺られて折立までやってきました。今回は割と寝れたと思う。

 

 

 

7:15 折立 発

 

天気は曇り。

この日は日中曇り予報だったので落ち着いた気持ちで、登り始めです。

 

 

ここの時点で標高が1356mもあったのか。

気温はさほど高くないはずですが、湿度があって動くと汗ばむ気候です。

私は暑がりなのでもっと肌寒くてもいいのになぁ。

 

登り始めは樹林帯。前日に雨が降ったのか地面は所々ぬかるんでいました。

粘土状で赤茶色の土がねちょねちょして、歩きにくい道が続きます。(しかし明日、この道よりもはるかに歩きにくく、辛い道が出てくることを、この時の私はまだ知らない・・・)

 

 

9:00 三角点 着

 

予定のコースタイムよりも早く、よいペースです。

順調順調。

 

 

 

どこを見ても薄グレーと緑の景色。

晴れていたら、どんな風景が見えたんだろうか。向こうに山は見えるのか。

 

 

個人的には、曇りの日というのは、世の中の色味が落ち着いていて綺麗だと思っているので嫌いじゃないんですが・・・。

うーむ。

 

さて、調子がいいので少しだけ休んですぐに出発です。

 

ガス。

 

 

ガス…。

 

ガ、ガス…。

 

ガスにへこんでいると、木道が見えてきました。

 

太郎平小屋 着

 

 

記念撮影しようかと思いましたが、なんだかそんな気も起きず、これだけを撮りました。

 

それにしても折立峠への矢印が、ビヨヨヨ〜ンとしていて良い。

まっすぐ下に伸びる矢印でいいはずなのに、ビヨヨンとさせた所にセンスを感じます。

自販機のつめた〜い、あったか〜いに通ずるほっこり感…。

ふにゃ記号の威力おそるべし!!

 

 

…と一人、うむうむと考えているうちにガスが晴れてきました。

 

 

薬師岳方面。

やっぱり山容が見えるのはいいですね。

 

さてこの日は、太郎平小屋に宿泊なので受付を済ませます。

事前にアルペン号の小屋泊セットに申し込んでいたので、通常料金よりも少し安く宿泊できました。(通常は、アルペン号往路12000円+宿泊費9500円で21500円ですが、セットだと1000円お得)

 

 

 

そして、ラーメン9番。

 

ここまで適当な行動食しか食べていなかったので、食堂でラーメンを食べることに。

肝心のラーメンは撮っていませんが、身体中に醤油ラーメンが染み渡りました。

美味しかった〜!

 

 

その後は付近を散策&スケッチタイム。

 

指標の横にあるベンチでボケ〜ッとしながら、描きました。

ガスが立ち込めてきたり、また晴れたりでなかなかうまく描けませんでしたが。

もっと見晴らしが良かったらなぁ。残念…。

 

 

たまーに陽が差し込んでくる。

晴れそうで晴れない天気。

雨が降らなかっただけ良かったんだ、と言い聞かせながら、夕食の時間を待ちます。

 

この日は、お盆の三連休のピークを過ぎていたので布団は1人1枚を使用することができました。

少なすぎず、多すぎず適度に賑わっていて良い雰囲気です。

 

夜はもっと寒いかと思ったのですが標高が2300m付近だからか、夜薄着でいても寒さはあまり感じませんでした。

昨年、北アルプス内蔵助山荘(標高約2800m)に宿泊した際はもっと気温が低く、フリースを着込んで寝た記憶があります。やはり500mの差は大きいのか。

 

急激に眠くなって、19時前には就寝しました。

 

 

後半へつづく… → 北アルプス縦走  夏の雲ノ平へ向かう(後半)2017.8.14-17